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つばダイアリー

2023.11.10

手先の運動【お箸の持ち方編】


さて本日は、幼稚園のお箸の指導についてです。

幼稚園ではお箸でごはんをたべるんですか?
いつから持てるようにしたらいいですか?

というご質問を入園説明会などでいただくことがあります。
厳密にいうと、「年中さんからはお箸で食べられる」ことを目標に指導しています。

年少さんの間にどのような指導をしていくのか、ご紹介致します。

こちらは昨年度の年少赤組さんの様子です。
何より赤組さんでは、手先をたくさん使うことをモットーに、
遊びの中から取り入れていきます。




お箸や、ピンセットでビーズを移動させたり、ボタン留めをしたり、
様々な要素のおもちゃを使って遊びの中から自然に手先を使う訓練を行います。

お箸のおもちゃも、普通のお箸と補助箸の2種類を用意。
見返すと上のお写真の通り、春の頃はやっぱりみんな補助箸から使っていましたね。
つかめた時は「お箸でつかめた!」と、大喜びです。



だんだんと持てるようになってきたら普通のお箸にチャレンジです。
つまむ物も、このフワフワとしたボールはつまみやすく子ども達にも人気です。



3学期ごろになると、フォークやスプーンで食べていた子ども達も
自力でお箸が持てるようになってこられます。
このお写真のお友達も、3学期になってから急にお箸が持てるようになり、
きっかけは様々ですが急に持てるようになるお子さんもいらっしゃいます。

子ども達の手先の発達ですが、

①グーで上からガシッと掴む上手持ち ②下からグーで持つ下手持ち ③鉛筆持ち

子ども達はこの順番で持つように育っていきます。給食の場面では、子ども達の
状態をよく観察しながら声かけをしています。まずスプーンやフォークを鉛筆持ち
のように、正しく持てるようになってからお箸に移行していきます。

まだグー持ちなのにお箸を持たせないと!と、焦る必要はありません。
なかなかお家では取り組めなくても、幼稚園でお友達に影響を受けたり…
遊びの中から自然にできるようになったり…、子ども達の成長は様々です。

さて、昨年度年少だった子ども達は今年どうなっているのでしょうか?

 


年中さんになり、小さなインゲン豆も上手に掴めるように…。
給食はよほどの大きなおかずでない限り、お箸で食べられるようになりました。

日々成長、焦らずゆっくりと、よく観察しながら子ども達の自分で育つ力を
後押しできるように援助指導しています。

また、入園の際に気になることがあればいつでもご相談くださいませ。


主事 廣田